先月読んだ本 2010.09

先月読んだ本です。

 

新・資本論 僕はお金の正体がわかった (宝島社新書)

新・資本論 僕はお金の正体がわかった (宝島社新書)

 

 ホリエモンによるマネー論です。「お金とは、信用を数値化したもの」これが、ホリエモンなりの定義らしいです。信用できない人からこういう言葉が出てくるのは驚きですね。

 

年金は本当にもらえるのか? (ちくま新書)

年金は本当にもらえるのか? (ちくま新書)

 

 今の年金制度だと破たんすることはないと思います。しかし、現状を知っておかなければなりません。「いまどうなの」に関して、本書以上の一冊はないのではないでしょうか。しかし、官僚はバカすぎます。そんな官僚たちにまんまと騙されている国民はもっとバカなんですね。

 

地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)

地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)

 

 宇都宮109や岐阜シティタワー43の箱物の撤退する要因は何なのか。理由は、トップダウン式の押し付け再開発にあります。国や自治体、都市計画者や建築学者には、各々がイメージする理想郷があり、 そして、それは必ずしも地域に適合するものではありません。たとえば欧米の大学院で学んだ都市計画とやらを持ち込まれても、文化が全然違うわけだから人々が喜ぶわけではありません。では、地域再生に必要なものとは何か、著者は地域再生の本質は「交流、心の再生」にあるとしています。地域衰退の一番の理由が自治体の上から目線にあったのは確かなんですね。

 

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

 

 「もしドラ」を読むために読み返してみました。

 

 「もしドラ」の略称で社会現象を巻き起こした小説。アメリカの経営学者、ピーター・F・ドラッカーの名著「マネジメント」(上の本)を間違って買った公立高野球部の女子マネジャーが、ドラッカーの組織論をチーム作りに応用して甲子園を目指す青春小説、「現代経営哲学の父」の教えをわかりやすく解説した本です。作中で伝えられているドラッカーのマネジメント論は、マーケティングや人事の重要性など、基本の一部となっております。ストーリーはありきたりな内容なんですが、小説でドラッカーのマネジメント論をわかりやすく解説する発想は素晴らしいですね。

 

傷だらけ日本経済につけるクスリ―ホリエモン謹製

傷だらけ日本経済につけるクスリ―ホリエモン謹製

 

 ホリエモンが18個の経済のTOPICSについて意見を言うという内容です。ホリエモンの提言するような政策が本当に正しいのかはわかりませんが、同意できるところも少しはあります。ひとつの指針としての考えや日本の現状を知ることができるという点ではお薦めです。

 

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

 

 今の時代(格差時代)の生き方の本です。本書ではバランスシートの「資産・負債・資本」のカテゴリーを「カネ(物事の総価値)・モノ(資源や商品)・ヒト(知的生産)」に置き換えて、自己の社会的価値の高め方について多角的に弾言しています。自己の社会的価値というのは、端的にはスキル・実績・ノウハウ(知識)・人脈・ポスト・既得権などによる「人材の市場価値」のことですが、この市場価値を突き詰めていくと「他者・企業・国が自分に報酬を支払ってくれる何か(能力・実績・所属・方法論・組織力・人脈など)」を自分が持っているか否かということだそうですよ。弾曰く。一番大事な心の部分が抜けているのが気になります。