先月読んだ本 2010.08
先月読んだ本です。
このボリュームで630円は安いです。お買い得です。残念なのは10年前の本で内容が少し古いということです。発行されたのが2000年ということで、小泉政権よりも前のことです。なので、サブプライム問題、民主党政権、ギリシャ危機などは書かれていません。
400万部を超えるベストセラーの本なのですが、内容は売れているほどはよくはありませんでした。自分の意見が絶対正しい、というところから論評が始まっているので養老孟司氏の意見自体が相容れない人には、自分が言いたいことを主張しているだけのような感じです。
養老孟司氏が『バカの壁』で指摘した、人と人のコミュニケーションを阻む壁ではなく、人それぞれの良識とアホの間に立ちはだかる壁が主題です。世の中のアホと言えるような事をあげ、何でそんなアホな事をしてしまうのだろうかと、日常レベルから戦争レベルまで扱ってあります。
「少子化と結婚」、「都市と高齢化」、「仕事と経済」の三つ課題を統計データから日本の真実の未来を予測しています。統計データは魔法でもなんでもありません。統計データから問題を発見し、解決策を見出していくことができるのです。統計データを自在に使いこなせる人こそが、インターネット時代の本当の情報強者ですね。
- 作者: 堀江貴文,佐藤秀峰
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/06/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ホリエモンの処女小説ということで読んでみたんですが、ここまで書くかよっていう、ただ売れるためだけに書かれたような内容のような...
デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
- 作者: 藻谷 浩介
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 新書
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国内の金融資産が1500兆円くらいあるとかいわれていますが、それがほとんど高齢者の預金です。なぜそうなのかは簡単です。資産相続する人が高齢者だからなのです。お金を使う必要のない高齢者から高齢者に資産相続されても意味がありません。高齢富裕層から、一番お金を使う30代、40代の若い世代に所得移転すべきなんですよね。