先月読んだ本 2015.8

 

 「嫌儲」のひとたちがどのような言葉で相手を非難しているかを観察しているとわかることがある。そのひとつは「インターネットで儲ける=自分たちが搾取されている」という意識が存在することだ。自分たちがお金などに関係なく楽しんでいた場で勝手に金儲けをされているといういかりである。

そもそも生活の豊かさとは何か。昔のテレビドラマのように、ブランド品をもち、カッコいい家をひとりで所有したからといって、必ずしも豊かになるるわけではない。今の時代、他者はそんなものをもはや認めてくれない。収入がたいして高くないのに高いブランド品をもっていたって、「無理してるねえ」「背伸びしすぎているねえ」と憐憫の情をもたれるだけなのだ。